音楽はトレンドの影響を受けやすいものです
政治的に利用されたりすることも多いので、世界情勢なども気にしてみると面白いものです
近年は中国やロシアが存在感を増し、一帯一路、ウクライナ戦争などの影響も後押しする形で、中央アジア、東欧などに注目が集まっています
そういった地方の影響を感じさせるアーティストを目にする機会も増えたように思われます
ロシアのミュージシャンは以前から色々聴いていましたが、その多くはアメリカやヨーロッパのダンスミュージックの真似のようなものが多かった印象です
モンゴルなどの音楽は、欧米人が自分のスタイルに取り入れることはあっても、なかなかモンゴル人自身の中からここまで洗練されたものは出てきませんでした
最近は伝統的なスタイルをうまく現代風に洗練して、とても新しい雰囲気の音楽になりました
一時期流行った、和ロックみたいなものかもしれません
そして経済的には、中国が失速し、そして次はインドが豊かになっていくだろうと予測されています
ディオールのショウはインドのムンバイで行われました
音楽もインドの方々が、インドの伝統的な楽器などで演奏しています
グッチはスケボーをハンドバックにつけてみたり、ストリートテイストを強めにした、やや若い人向けの感じでした
ゴテゴテと色々装備する感じが、2000年ごろの原宿を思い出させてくれます
今年は台湾や朝鮮半島の情勢も不安定化しそうですし、日本に投資が集まってくることもあるかもしれません
音楽は韓国の伝統音楽のサムルノリのように聴こえます
この音楽がベースにあるから、今のクールなビートのK-POPがあるのでしょう
対照的に日本は箏がメインだったりするので、同じ弦楽器のロックがうまく行ったのかもしれません
最後にヒップホップアーティストのファレルがデザイナーになったヴィトンを観てみましょう
貧困はまだまだあるし、アイコンとしての存在だとみることも出来ますが、とうとう黒人もここまで社会的地位があがったんだなあと感心します
アメリカの社会情勢をよく表しています
迷彩とモノグラムのミックス、デジタルっぽいカッティングなど、ヒップホップのハイブランド化の極みのようなデザインで、音楽ビデオに出てきたらよく似合いそうです
音楽はゴスペルの要素が強く、ファレルらしいポジティヴなものになっています
ハッピー、ジョイなど、ポジティヴなワード、邪悪さを感じないコードを意識して使っているのでしょう
音楽では、わざと悲劇やネガティヴな表現をすることで作者の意図したメッセージを表現することもありますし、そうすることで逆に前向きなメッセージを強調することもあります
しかし、音楽の中で、みだりにネガティヴな表現を使ってしまうと、自分の精神にも影響が出てしまいます
音楽が世界を救えるかはわかりませんが、少なくとも、そのぐらいの力は持っています
ただの歌詞だからと油断せず、歌詞やサウンド選びは慎重に行う方が良いでしょう
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