ALBUMの作り方その15〜語る系ラップ

ストーリーテリングといえばかっこいい感じですが、小学校に習った「表現読み」とほぼ一緒です

国語の時間に、教科書を1段落くらい、立って読まされるわけですが、案外これが難しい

言葉に詰まってしまったり、ひらがななのに読み間違ったりして、スラスラ読むのも一苦労でした

スラスラ読めるだけでは「表現読み」とはいえません。表現力を存分に発揮して、聞き手が引き込まれるように上手いことやらないといけないのです

大袈裟に、芝居クサすぎてもいけません。トーンを落としてわざと平坦に喋ることもあるでしょうし、塩梅が大切です

ラップの歌詞においても、ストーリーがはっきりあって物語として伝えたいとき、この表現読みを使うと効果的です

声はなるべく自然な感じでミックスしよう

私の若い頃はThe blue herb,K DUB SHINEあたりが上手くて、よく聴いていました

似たものにポエトリーリーディングというのもありますが、こちらはもっとポエミーにしないといけません

いわゆる歌詞っぽい、暗示があるような、他所行きの言葉といった感じ

私はこの表現読みというやり方は特に日本語で歌うときにはなかなかいい方法だと思います

なぜかというと、英語のラップはリズム感が凄すぎると感じるからです

今、趣味で英語のラップのコピーの練習をしていますが、なんとか歌詞は聴き取れるようになったけれど口が物理的に動かないという状況です

すごい早口だし、単語も随分省略されているので、歌詞を追うだけでもかなり大変。さらに思いがけないところで言葉が出てくるこのリズム感

それに対して日本語は訥々(とつとつ)としているというか、平坦なんですね。抑揚も少ないし、リズム感たっぷりに談笑したりしません

アルバムを通して全てのラップが表現読みになってしまうのは流石に静かすぎると思いますし、そんな物語ばかり聞かされても疲れちゃうでしょうから、まあ1、2曲くらいですか。そういうのがあると、バラエティ豊かな作品になるのではないでしょうか

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