ALBUMの作り方その20〜音はデカければいいってもんじゃない

この記事では「音圧」に頼らない音作りの重要性について解説されています。競争にとらわれず、細部の質感を追求することで個性的なサウンドが際立つ方法が提案されています。

【タグ】
#音圧 #サウンドメイキング #ミックスダウン #音楽制作 #質感の追求

ライバルがあなたの好きな人にバラを100本送りました。あなたは負けじと101本送りますか

みたいな話です。

バラばっかり増えてもしょうがないだろうから、焼肉にでも連れて行く方がいいでしょうな

音圧は正義!ステレオ感は広さの限界を競え!という世界は確実にありますし、競争を恐れてはいけません。敗北の美学より勝利の栄光を目指すべきです

しかし、そういった消耗戦に疲れているとしたら、他の方法で違いを見せていくのも大事です

でかい音、幅広いアンビエンス。今回のアルバムではまあ、それなりに聴こえがよければいいでしょうと考えています

小さいのが正義!みたいな集団も、数は少ないものの、存在します。もう、全然聴こえないような音量の曲ばかり作るわけです

どんな設備でリスナーが聴くかはわかりませんが、例えば一般的なステレオスピーカーで自宅で聴くなら、周りの環境音も込みで作品として成立するようにわざと小さくするという意図がある

今回のアルバムでは、そこそこの音量にしようと思っています。なんか、サウンドクラウドとかにアップしたときに波形が海苔のようにべっとり映し出されるような音圧いっぱいの音楽に疲れたというのもありますし、ああいった音圧がありつつ歯切れの良いサウンドにするにはクリッパーやシェイパーなんかのエフェクターが必要で、最近性能は良いものの、やはりエフェクト臭くなってしまうのがどうも嫌だなあと思います

そもそも、そんなに元気いっぱいの曲たちではないのです。どちらかというと、静かでマイナーな曲なので、音圧で目立ちたいわけではなく、細部の質感を聴いてほしいというのが意図するところです

競争より独占の方が強力です

独占していれば、その後、競争が発生しても有利なことが多いでしょう

あなたにも固有のサウンドが必ずあります。しかし、その個性だけでは十分ではありません。独占や競争に備えて、磨きをかけ、多くの人からいい音楽だと感じてもらえるように、訓練をつまなければ結局、どうせ俺は売れなくたっていいのさ、みたいな不貞腐れた音楽家になってしまいます

ですから、今回の議題のように、大きな音が全てじゃない。というのをだらしなく解釈して、適当でいいんだ、楽しければいいんだ。というのはちょっと困ります

売れなくていいんだ、お金なんかに興味はないのさ、、こういう誘惑はあなたの精神を蝕み、経済的に困窮させ、生きる活力を奪い、ひどくなると自殺や犯罪を引き起こします。これは大袈裟な言い方ではありません

どうか打ち勝って、平和で健康、そして文化的な暮らしを手に入れようじゃありませんか!

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