ALBUMの作り方その5~Speakerチェンジで修正が修正を呼ぶ

とりあえず3曲を選んで1日1曲づつ手直しやら変更をしてみて、また書き出して聴いてみましょう

できれば違った環境で聴くのがおすすめ。私はリビングのスピーカーで聴くようにしています

スタジオで作った曲をicloudに書き出しているので、リビングのノートパソコンでも同じ曲を聴くことができます

リビングの方がいいスピーカーです

スピーカーも違うので、スタジオでいい感じだと思っても全然イメージと違うことが多いです

スタジオのシステムは低音域が聴きやすくて、リビングでは中高音が聴きやすいというなんとも言えない組み合わせ

単にキックがデカすぎるとか、ボーカルが生々しい、などもありますが、すげえカッコいい音色のループできた!と思ったけどなんか響きがDAWで聴いたのと違って聴こえてダサかった、とかもよくあります

不思議と、うわ、だせえ、と思うと寝食を忘れて修正したくなるという

これが、普段なら面倒でやる気がしない修正をするという、大きな原動力になります

昔はCDを焼いて、車で聴いたりしていましたからそういうのでもいいでしょう。ただ私は1日に何度も書き出しては直して、ばかりやっていますからもうそんなことではまどろっこしい

もう一種類別のスピーカを設置し、スイッチで切り替えて聴き比べたい、というぐらいです

置き場所がないんだよなあ

さて、ミックスが進んで、中には大きく構成やメロディを変えてしまった曲もあるでしょう。3曲並べて聴いてみると、大抵の場合、一番後にいじったやつが一番いい曲に仕上がっています

それで、他の曲がなんだかしょぼく感じるようなら、まだあなたは伸び代があるということですから、どんどん追い込んでいきましょう

まあ大体やり尽くして、同じ感じの出来栄えと感じる時が来たら、次の3曲をまた選んで、ストック曲がなくなるまで繰り返します

私の場合は、質感と深みが基準です。深みってなんだよ、という感じですが、、、ペラい感じをなくしていく、というか、ミックスだけじゃなくて、例えばメロがドレミの繰り返しだったらやっぱりもうちょい工夫しようかな、みたいに、複雑化していくんです

同じドレミ、が続くんだけど、ただのループじゃなくて、シンセの音色を変えてみたり、ポルタメントを入れてみたり、それをサビのところだけ変化するようにしたり、微妙に音程を揺らしてみたり、ディレイのアンビエンスを入れて、エンベロープを書いて緩やかにディレイタイムを変化させたりとか、バツンと切って、人の叫び声を入れてみる、そしてそれを馴染ませる、とかとか

色々やったのに全部ひっくり返してみるとか、そしたらまた音質から手直しして、、という感じでこう書くとキリがないように思えますが、そこで3曲のクラスターにしたもう一つの意味(ミックスを回すだけでなく)が出てくるのです

それってただの作曲ではないか、と思うかもしれませんが、土台がある分、新曲よりは楽です

そして、互いが相互に影響し合って、類は友を呼ぶ、とばかりに、似た感じになってくるわけです

それで、大体一つの方向性が定まり、その中で今の自分にできることが空っぽになるまで追い込めるというわけです

icloudに入れて聴き比べよう

今のところ、ラップ曲が一番いい出来で、それと比べると、どうも他の2曲はドラムがぬるい気がします

1曲はまだ、いかにもドラムっていう感じで、もうちょっと潰したような感じにするか、もしかしたら差し替えるか、という感じ

もう1曲はちょっとキックがびりつきそうな感じで、ローミッドの抑えすぎなんですが、この感じでなんとかしたいという問題がある

ラップ曲が結構ドライな感じに聴こえるのでもう少しドライな感じにしたい。

ドライってなんだよ、という感じですが、筋トレで脂肪がなくなってバキバキになるあの感じです(余計わからないかもしれない)

単体で聴くと、別にドライじゃなくてもそれなりにいい感じなので、シングル曲で考えたらやらなくていいようなこともあるのですが、それこそまさにアルバムの醍醐味です

10曲以上の全然違う曲が、ひとまとめになる。聴いてみると統一感がある

これが目標です

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