今や時の人となったDiddy
ショーンコムズパフィーからパフダディ、で、P.Diddyになって、Diddy
Pを取ったのが運の尽きですな
しばらく新曲も聞かないなあと思っていて、数年前かな、あ、なんか新しい曲が何曲か出てるから、また復帰するのかなと思っていた矢先、、
性的暴行容疑などなどで、何やら大変なことになっているようです
90年代から00年代、ちょうど私の若い頃のクラブミュージックブームでヒットを連発して大金持ちになった人です
私の世代だったら、この騒動に対して、あまり驚かないと思うんです
いかにもこういう事やりそうな人って感じ。昔からあんまりいい印象がない人が多いんじゃないでしょうか
すごいかっこいい曲を作る人というより、欲タカり、拝金主義、悪い意味での売れ線プロデューサーみたいな
好きなプロデューサーで、彼の名前が一番に来る人を見たことがないです
そんなことを言いつつ、当時クラブでdjしていた身としては、非常に使い勝手の良い曲が多く、レコ箱にはいつも何枚か入っていました
ちょっとダサいんだけど、とにかく助かる。違った雰囲気の曲を繋ぐときの架け橋にもなるし、ポップで軽い、雰囲気が重くなりにくい
パーティーソングなんですね。今回の事件で改めて思ったのは、本人もパーティーが好きだから、ああいう曲が作れるんだな、ということです
狂ったようにパーティー三昧、どんどんエスカレートして、めんどくさいやつみたいになっていたという噂もあります
ただ、庇うようですが当時はみんなクラブで酔っ払ってはしゃいでましたし、女性を殴ったりとかは流石に騒ぎになるものの、多少の喧嘩やら乱痴気騒ぎ、暴言に対して今より問題意識は緩かった
話を戻すとそんな彼の音楽は、カッコよくしよう、とか、おしゃれにしよう、という感じじゃない。もちろんドープでは決してないわけです
楽しいパーティー、女の子とシャンパン、ブランド物の服、プレイボーイ、甘い夜、マネーと車、良いホテルとディナー、ジャグジー
快楽主義者なんでしょうか。とにかくポップで、踊れない人でも楽しめる感じなのは素晴らしい才能だと思います。わかりやすい曲が多い
悪くいえば俗物ですが、変に気取っているよりよっぽどいいです
例えば、ピートロックとかプレミアみたいな硬派なプロデューサーの曲はフードをかぶってカッコよく聴かないといけませんし、ネプチューンズはおしゃれしてないとダメです。ティンバ、ジャストブレイズ、、、この辺りはバスケットボールか野球のチームのユニフォームを着ていないと、雰囲気にそぐわない
Diddyの曲は誰でも聴いて良いのです。素直であり、開かれている
今になって聴いてみると、まあスキャンダルの直後で、ユーチューブの彼の曲も再生数が爆上げ状態ですが、やけに明るかったりはするものの、やっぱり聴きやすい。大当たりとはいえないが、ハズレなし
だからなんだかんだ文句を言いつつ、みんな聴きに来るんでしょう。それで、ああ、あの頃はよかった、楽しかったな、あの時のクラブで朝まで遊んだな、みたいな気分になる。楽しかった思い出が蘇る
若い人が初めて聴いても、事件のことを抜きにすれば普通に聴きやすいと思うんじゃないかな。まあちょっとサウンドが古臭いとは思うでしょうけど
ハメの外しすぎは良くないですが、部屋にこもってパソコンばかりいじってないで、たまにはいい服でも着てパーティーにでも行ってみるほうが、曲作りにはプラスかもしれません
彼は楽しいシーンを想定して作っている。悲しげな曲だとしても、聴きやすさを重視する。テーマやムードがわかりやすく、大衆に向けて作る。このことは結構大事です。音楽のちからを侮るなかれ。できることなら、みんなを楽しませる音楽を作りたいじゃありませんか
プレミアにしろファレルにしろ、彼ほど上手くはないけど、その部分は大切にしています。だから多くの人に愛されるわけです
アンダーグラウンドといえば聞こえはいいが、単に自己満足の曲。この曲にはとても精巧な仕掛けがあって、、というけれど、誰にも分からない曲。自分が賢いと思われたくて、妙に難しい学者風の曲。一部に人間にしか分からないスラングだらけで構成される曲。
どんな曲があってもいいですが、やっぱり、最低でも狙ったカテゴリーでいいねが一個もつかなかったら、寂しいですし、できればお家、車が買えて、家族を持てるぐらいに儲けたいじゃないですか
どうせ売れないと不貞腐れて、コンテストでも真面目に作ってこない人も多いです。そういうのをみると、なんだかやるせ無い気持ちになります。売れることが全てじゃないけど、諦める必要なんかないのにと思ってしまう
そういう気持ちで曲を作っても、ベストは尽くせない。趣味としてそれなりに没頭はするかもしれないけど、ベストを尽くして、スッキリ、やり尽くしたな、と思えるのが第一で、それからみんなに聴いてもらって、どうですか僕の曲は、楽しめますかね、みたいにして、みんなが楽しんでくれたら最高じゃないですか
私もまだ自分が売れてると思っていませんし、これを読んでいるあなたは売れない音楽家かもしれない
一生懸命、曲を作ったのに、評価されないと悔しいのは良くわかりますし、何度もそんなことがあると、もういいやと、挫けてしまう気持ちもわかります。コンペでの落選なんか、100や200じゃありません。正確に数えているわけじゃ無いけど、少なくとも1000曲以上はボツです
嫌な気持ちになったことはたくさんあるし、今でも油断すると、忍足でやってきますが、Diddyのポップな曲を聴くと、やっぱり売れて、女の子とシャンパン、いいよなあ、一生懸命やろう。という気持ちになったわけです
みなさんも一緒に売れて、その暁には、楽しい、健全なパーティーで遊びましょう
関連記事
コメントを残す