悲しいことに、ドローンといえば、戦争に使われるラジコンみたいな空飛ぶマシーンというイメージがすっかり定着してしまいました
しかし、ここではその恐ろしいドローンではなく、平和的な、音楽のドローンについてお話しします
おんなじようなハーモニーの音がずーっと切れ目なく、伸び伸びになって流れる、フワーっという感じの音楽です
シンセサイザーの鍵盤をずーっと押しっぱなしにする、みたいな感じ
細かい定義はまあいいとして、これが案外難しい
それっぽい感じにはなるものの、なんだかやけに気取ってしまったようになったり、難解なサウンドになったり
シンプルだからこそ、奥深い分野ともいえます
アンビエントの仲間として考えると、エアコンの音とか、換気扇、ガスコンロ、暖炉の火が燃える音、こういう持続する音で、室内空間の一部として違和感がないもの、という感じ
インテリア音楽やBGMとして考えてしまうと、メロディックになりすぎます。あくまで、基本は自然音とか、人工物による環境音にあるでしょう
ですから、そういう感覚を磨くために、フィールドレコーディングとして、録音機を持って街や森を彷徨う。そういう怪しい人を見かけたらアンビエントミュージシャンかもしれません
そしてハーモニーが一番目立つジャンルですから、ハーモニー、調、そういった辺りを掘り下げてみたいという人にはうってつけです
ableton liveにはtree toneというドローンを簡単に作れる音源プラグインがあります
つまみを適当にいじればどんどん音が変わるので簡単です調やコード、音程も決めることができます
これでモジュラーシンセにたくさんのエフェクターをつけてつまみをグリグリせずとも、こういうのでいいんだよ的なドローンを作ることができます
音楽っていいものだし、好きなんだけど、なんか最近聴く気がしない、飽きてきた感じがする、けどなんか音は部屋に流したいんだよな、みたいな人はドローンの世界を覗いてみましょう
関連記事
コメントを残す