ブログの記事のネタで歌を歌うことにしたので、マイクを買うことにしました
機材を一斉処分して以来、Blueの安いダイナミックマイクで、仮歌だけ作っていたようなものでしたが、最近導入したdbx286sというマイクプリアンプの都合でコンデンサーマイクを買うことにしました
dbx286sにダイナミックマイクを繋いだら、音量が小さくて、適切な音量に設定するとノイズがひどくなってしまいました。そこで音量の大きいコンデンサーマイクが欲しいなあと思っていたのです
予算は3万円台です。昨日は一日中調べてとても疲れましたが、いくつかポイントがわかったので、まとめてみます。
- 値段と性能がほぼ一致
- 真空管タイプは別カテゴリ
- 歯擦音(サ行など)の聴きやすさ
- 録音が前に出る感じ
- 各帯域のバランス
- サイズ、重さ、デザイン
だいたいこんなところではないでしょうか
まず値段ですが、大まかに、1万円台、3万円台、6万円から10万円、10万円越え、といった感じで、それぞれの価格帯において、キャラクターの違いはあるにせよ、ほとんど性能は同じように感じました
性能というのは、切り替えスイッチやフィルターというのもそうですが、それより満足度と言いますか、ミックスにおけるボーカルの扱いやすさ、不快感の指数みたいな部分が大きいような感じだと思ってください
やはり1万円台のマイクはおもちゃみたいな感じで、面白い部分もありますが、全体的に雑、大雑把に録音している感じで、ミックスの時に困る場面が思い浮かんでしまいました
一番気になるのが歯擦音です。2つあって、まずは質感。そしてリズムのスムース感です。
この質感が微妙な感じで、値段によってよく分類されているな、と感じました。
6万円くらいからだいぶ良くなっていく印象でした。安いマイクは、やはり別途プリアンプを使った方がいいようです。
リズムのスムースさというのは歯擦音などが聴こえる時、スッと鳴らずに詰まったような感じでススっ、みたいに分離してしまうことを意味します。これが結構頑固なやつで、気になりだすとすごく不快です
これは6万円クラスでもだめでした。10万円くらい出さないといけませんから、今回は我慢しました。
その意味で今回驚いたのは真空管タイプです。歯擦音に関してもパーフェクトで、一番安い3万円のグレードでも滑らかに録音できていました。ただ、3万円の真空管マイクは低音がモコモコで、真空管を交換する必要があり、真空管を温めてから録音する、など作業量、管理も手間がかかりそうなので、今回はパスしました。でも最後まで悩みました。それくらいよかったです。
音が前に出る感じは、6万円台から良くなりました。ただ、マイクに近づいてみたり、録音のやり方である程度カバーできる部分ではあります
帯域のバランスは3万円台で十分。3万円台に多かったのは、ハイをきつめにして音を前に出すか、バランスはフラットだけど音が引っ込んで聴こえるかの2パターンで、これらが、6万円台になると解消される印象。1万円台はほぼ中高音域をわかりやすくブーストして声を前に出している感じ。でもこれはたまにノイジーで歪んだようになって、使い方によっては面白そうでした。
まあこの部分もポップガードを調節したり、イコライザーで後処理してなんとか我慢できる部分ではあります。
というわけで、色々性能比較の動画や音源を聴いて比べてみて、結局満足度は値段で決まるみたいだから、(だからキャラの違いでたくさんマイクを集める人がいるのか)部屋にマッチするデザインとスタジオの大きさにあった、小さめのものを選ぼう、ということで選んだのが、、、
こちらのAKG P420を選ばせていただきました!
うちはスタンディングデスクに卓上スタンドを置いており、リフレクションフィルターでマイクを囲っているので、大きいマイクだと邪魔になってしまいます。ダイナミックマイクも手に持って使っている有様ですから、小さいやつがいいと思っていました。
色は黒、銀、赤の3色が部屋のメインの色でしたので黒と銀のこちらにしました。悩んだマイク、MXLV69M-EDT真空管は黒と金で、大きかった。
その他で候補だったのはAustrian Audio ( オーストリアン・オーディオ ) / OC16
それからAKGC214
でもこれらのマイクは真空管も含めて、シリーズ内の一番下のグレードにあたり、比較対象が上位グレード、キャラクターが似たもの同士の中で、一番音が悪いわけです。真空管以外は歯擦音のスムースさも気になりましたし、値段の割にチープな雰囲気があります
今回の調査の結果、マイクはキャラクターが重要だとわかったので、それぞれのシリーズ内で上位を買っていこうというつもりで、一つ下のAKG Pシリーズの上位機種のP420にしました
歯擦音は何かでコーティングしたような質感、というか嫌な音を誤魔化すために全体として膜がかかったようで前に出てくる感じではないけど、いくつかの比較動画を見る限りでは、声質などによってはそれらが気にならないものもあり、まずまず帯域バランスのいいマイクで、扱いやすそうだと思いました
このさらに上にP820 TUBE 真空管コンデンサーマイクがあるので、この真空管系の音を真似てツルッとした感じの音にしているんだと思います
いわゆるミックスの必要がないくらいいい音、というマイクではないけど、消せない嫌な音があるわけではないという感じ。ただ、この膜がかかったような感じが出ると嫌なので、マイクプリを繋いでどうなるか、そしてちょっと歪ませてドライな感じにしてミックスしてどうなるか、、、昨日注文したので、楽しみにしております
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