そんなの恥ずかしい!
気持ちはよくわかりますが、やってみると、意外と楽しいものです
ラップでも歌でも、実際にかいてみて録音してみると、リズムやメロディ、機材のセッティング、歌いやすい歌詞にするのに気をつけるのはどういうことか、など様々な発見があります
もし、うまく歌詞が書けるようになれば、歌詞は書けないが歌の上手いボーカリストとのコラボができるようになるかもしれませんし、下手くそでも、経験があるのと無いのとでは作曲に対する理解度が大きく変わってきます
書いて歌ったものを発表するかはともかく、気を楽にして、ぜひ挑戦してみましょう
早速、歌詞のトピック、主題を決めましょう。自分が大切にしているもの、最近の悩み、ついつい考えてしまうことや、最近感動したことなど、大まかな題材を考えます
今回私は、神さまについて書いてみようと決めました。昨日、部屋に小バエが入ってきて、潰して退治したのですが、その時に神様にとっては人間なんて、これ以上に小さいのかな、と考えたのがきっかけです。
私はそれなりにお墓参りもしますが、私個人は特に何かの教会や団体に関係する信者ではありません。ただ、一神教としての神さまに対する素朴な信仰心があります。そういった大きな意味での神様と私の関係について考えてみます
題材が決まったら、歌詞を書くにあたって、参考になる資料を探してみましょう
神様と言えば、やはり聖書、バイブルだろうということで、そういえば、思い起こしてみると聖書の中に、ヨブ記という好きな話があります
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨブ記
こういう、広く知られている古典や神話というのはトピックとして非常に強力で、アニメや映画など、様々な創作に生かすことができます
信仰心の強い真面目なヨブに様々な災いが起こり、信仰と因果応報についての考えが問われる話です
この物語の構造をうまくスライドさせて、音楽を作る自分に様々な災いが起こり、なぜ自分は音楽を作り続けるのかという問いを考えていくという話にしてみます
ここまで決まったら、次にビートを用意しましょう。やはりビートがあった方が書きやすい。凝ったものでなくて構いませんから、2小節くらいのビートを作って、ループさせましょう。イメージから大きくずれていなければいいので、フリー素材などを使って適当なビートに合わせて書いていきましょう
さて、いよいよ準備完了で、書き始めます。出だしが肝心です。しかし、俺は東京生まれヒップホップ育ち、のような素晴らしいパンチラインはなかなか出てこないかもしれません。 一つのテクニックとしてお勧めしたいのは、第一声は一言にするという方法です。ジャッジメント!とか、なんてこった!とか、一言で始めると掴みやすいです。
少女漫画の出だしで、パンをくわえて走る女子高生が男の子とぶつかる定番のシーンがありますが、あのように、バン!とぶつかって始まるイメージです
さあ、歌詞ができたら早速録音してみましょう!
スピーカーの電源を切るか、オーディオインターフェースの音量を最小まで下げて、録音するマイクにトラックの音が入らないようにしましょう。トラックのモニタリングはヘッドホンで行います
ヘッドホンからボーカルの録音している音を聴こえるようセッティングする必要はありません。レイテンシと言って、実際に歌った声から録音されている声が遅れて聴こえることがほとんどなので、かえって歌いにくくなってしまいます
きっと少し慣れが必要ですから、ヘッドホンを片耳でモニターして、ボーカルを聴こえやすくするなど、自分なりの方法を探してみてください
マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあります。歌はコンデンサーマイクで録音するのが定番ですが、私のマンションは大きな道路沿いで、外がうるさいので、近くの音だけを拾うBlue Encore 200というダイナミックマイクを使っています
かなり口をマイクに近づけないといけませんし、少しでも距離が空くと、音が小さくなってしまいますから、手でマイクを持ちながら録音しています。こうしたことも、やってみないとわからないことです
今回はここまで。次回は録音したボーカルのミックスと編曲について書く予定です
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