音響の質感について考えよう

動画もチェックしてね

作曲家について紹介するときに、ザラついた質感のサウンドで知られるナントカさん、みたいな言い方をすることがあります

ローファイヒップホップ、なんていうのもずいぶん流行しました

透明感のあるサウンド、ナイフのように鋭いサウンド、などなど

もっと単純に考えて、綺麗な音と、汚い音、としてみましょう

綺麗な音はクリアで、透明感があり、清潔、華やかな印象です

固い、冷たい、鋭い、みたいな感じもあるでしょう

汚い音は、歪んでいる、濁り、劣化、ノスタルジックといった印象

柔らかく、温かい、ザラついていて、、という感じ

綺麗な音はデジタル、汚い音はアナログ、これはやや偏見の部分もありますが、デジタルが0、1でスパッと表現でき、アナログには余計な音がたくさん入っている、みたいな部分ではその通りでしょう

ただ、デジタルのサウンドでも、複雑、不規則、不連続なノイジーサウンドだと、かなり汚く聴こえます

アナログについても、丁寧に調整されると、上品で綺麗な音、高級なビンテージサウンドになるでしょう

アナログレコード

エフェクターでも比較してみましょう

綺麗な音はコーラスとかフランジャーといった空間系で、汚い音はディストーションやサチュレーターなどの歪み、倍音系でしょう

リバーブ、ディレイは空間系ですがコーラスよりマス目の大きいエフェクターなので、ダブなんかでも活躍しますし、どちらともいえません

もう少し上級テクニックとしては、コンプレッサーを深くかけて、余計な雑音を際立たせると汚い音になりますし、雑音がたくさん入ってしまった録音物にリバーブやコーラスを深めにかけると、雑音が目立たなくなって、綺麗な音になります

テレビやポッドキャストのナレーションの編集で、音の繋ぎ目やノイズ除去した部分に薄くリバーブをかけて、スムーズに聴こえるようにしたりもします

一つ強調しておきたいのは、これらは、いい音、悪い音、という訳ではないということです

いい音、悪い音というのはもっと抽象的で、説明するのは難しい。曲全体としてのバランスにもよりますし、精神的な部分もあります

敏感な人だと、悪い音を聴くと具合が悪くなったりします。ネガティヴなサウンド、重苦しく、閉じていて、必要以上に攻撃的だったり、ひねくれすぎて、皮肉だらけで冷笑的、、

いい音は聴いていて心地がいいものだったり、気分が上がったりで、健康にもいいです。多少の毒や刺激は必要ですが、、こういうふうに書いても、いい音、悪い音については、まだ不十分だと思います。皆さんはどうお考えでしょうか

今回は、質感について考えてみました。質感はコードやリズムパターンと同じくらい重要な要素だと思います

皆さんもぜひ、試行錯誤しながら、自分ならではの質感を探してみてください

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