なんだか昔調べた気がしますが、忘れてしまいました
ChatGPTに聞いてみましょう
私:
なぜ音量を表すボリュームメーターは0が最大値ではなく、+6や12といったレッドゾーンが存在するのでしょうか
ChatGPT:
音量メーターの0が最大でない理由は、通常、デジタルオーディオシステムにおいてはクリッピング(歪み)を避けるためです。クリッピングは、音声信号が取り扱える振幅の上限を越えると発生し、これにより音が歪んでしまいます。
音声信号は通常、デジタルオーディオシステムでは-1.0から1.0の範囲に正規化されます。この範囲外に振幅が行くと、クリッピングが発生します。音量メーターが0が最大であれば、そのままの設定で音量を上げた場合、クリッピングが発生しやすくなります。そのため、余裕を持たせて0よりも小さい値を最大として表示することで、実際の音量が最大になる前にクリッピングを防ぎます。
例えば、+6や+12などの値は、通常、デシベル(dB)単位で表され、これは音量の相対的な大きさを示しています。これにより、クリッピングを回避しながら、音量を適切に調整することが可能です。レッドゾーンは通常、クリッピングが発生しやすい領域を示し、その範囲に入ると音が歪む可能性が高まります。
というわけで、クリッピングノイズ対策でした
さて、ここからが本題です
このノイズは避けるべき悪者なのでしょうか
ノイズとは、下手に扱えばただの邪魔者ですが、上手に使えば、注目を集めるような際立った音を作ることができます
例えば、キックの音量を、ボリュームメーターが真っ赤になるくらい大きくします
そのままではクリッピングノイズが、ただうるさいだけです
ここで、マスタートラックにリミッターのプラグインを挿して、マスターでは音量がオーバーしないようにします
これでクリッピングノイズは発生しなくなりました
ただ、キックはリズム良くどん、どん、と鳴らず、ブワ、ブワ、というようなベタッとした感じになります
そこでキックの音を短く切っていきます
波形そのものを切ってもいいですし、AbletonではTransientsというパラメーターをいじると、音が短くなります
タイムストレッチで波形を短くするともっといいです
このように調整すると、キックがちゃんとキックらしくなってきますが、明らかに何もしなかった時とは音質が違います
深いところに突き刺さるような低音が発生するのです
スピーカーのコーンも大きく振動するようになります
さらに、このキックをたとえば4つ打ちでループさせて、ベースや上物を、特にクリップしない普通の音量で重ねて(レイヤー)いくと、マスタートラックにさっき刺したリミッターが効いて、キックが鳴っている時だけ他の音が小さくなります
これは、コンプレッサーのサイドチェインと同じ効果です
それなら、マスターではなく、キックのトラックにリミッターを挿して、他のトラックは普通にサイドチェインを活用すればいいのでは?という疑問が、皆さんの間で、フツフツと湧き上がってきたかもしれません
そうした時は、なぜだか私もわからないのですが、明らかに音に迫力がなくなってしまいます
キックの深い感じも感じられず、確かに整頓された感じにはなりますが、ハッとするような注目がないのです
おそらく、サイドチェインの処理の仕方と、単にリミッターの限界を超えた時の音の処理が違うということと、マスタートラックが何か特別なのかもしれません
abletonには複数のトラックをグループ化してまとめてエフェクトをかける機能がありますが、それで同じような座組みをしても、やはり音はかなり違ってしまいます
というわけで、皆さんも是非試していただきたいと思います
こういうバカみたいな探求に、新しい音楽の可能性があるかもしれません
ただし、このままマスタリングを外注すると、エンジニアさんに嫌がられます
一般的に、2ミックスからマスタリングするにはマスターボリュームが−6dbくらいがいいとされています
ある程度空間がないと、マスタリングツールがうまく作動しないためです
自分でマスタリングするか、エンジニアさんに事情を説明して理解を得た上で依頼するようにしましょう
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