以前キックについて考えてみたわけですが、今回は第2弾といたしまして、スネアについて、よく考えてみようと思います
キックと同様に、スネアも膨大な量のサンプルキットが出回っており、多すぎて管理するのも一苦労といった方も多いのではないでしょうか
そこで前回はもう自分で作っちゃえ、ということで、キックの簡単な作り方を紹介しましたが、スネアはちょっと難しい
パッと作るには、ちょっと音が複雑であります
一応やってみると、以下になります
まずはc3あたり、高すぎず、低すぎずの音程に短くMIDIを打ち込みます
それから、シンセを立ち上げて、、、今回はオペレーターという、Abletonの基本シンセを使います
ニュッと、エンベロープを動画のような形に動かして、さらに音を短くします
エンベロープというのは、ここでは、音量のグラフのようなものと思って大丈夫です
初めにバン、と大きく鳴って、急にシュッと萎むように音が小さくなるイメージです
音の形は決まりました
しかし、まだシンセのポコっという音のままですね
これではスネアらしくないので、ここにホワイトノイズを重ねます
オペレーターは4つまで音を重ねることができます
今回はそのうち2つを使って、一つはsine波、もう一つはホワイトノイズの音を出しています
細かい設定はもっと色々ありますが、ひとまず基本はこんな感じです
スネアの難しいところは、キックよりも種類の振れ幅が大きいところです
いわゆるドラムのスネアだけでなく、指パッチンの音であるスナップ、ハンドクラップ、最近ではFoley(フォーリー)という食器やら何やらとにかくなんでも叩いてみようや、というものまで出てくる有様
とにかく中音域でキックの合いの手になればなんでもいいわけです
これらをシンセサイザーで再現するとなると、逆に大変です
自分で録音したほうが早いでしょう
シンセで作れば、音程がわかるので、曲に合った音程を簡単に設定できますが、サンプルキットや自分で録音したものは、やはりイコライザーでどの帯域が一番音量が大きいかを調べて、適切な音程に合わせたほうが良いでしょう
最近はさまざまなサポートツールが発明されて、音楽理論やコードの知識がなくても、音痴にならずに作曲できるようになりました
自動でコードを作ってくれたり、アルペジオもスケール、調性から外れないようにうまく動くものが出てきました
そういったものをフル活用、これで完璧、いい曲ができたと思っても、どうも野暮ったい気がする
なぜだろう?
もしあなたがそう感じたら、ドラムの音程をチェックしてみましょう
もしかしたら、ずれていて、音痴に聴こえているのかもしれません
これらの調整は面倒な作業ですが、ミックスにおいて無限の可能性がある中では、ありがたい制約とも言えます
どうしたらいいのか全くわからないよりは、マシなはずです
左右のパンニングなどは目で見えるのでわかりやすいですが、音程については耳が頼りで、見落とすこともあるでしょうから、ぜひ、ドラム音程にも、気を配ってみてください
関連記事
コメントを残す