一曲ができるまでの大まかな流れを考えてみよう

ランサーズで作曲家を募集していましたので、提案を書いてみたのですが、ちょうどブログに使えそうだったので、皆さんにご紹介したいと思います

星の数ほどある、作曲する手順のうちの一つを、まとめてみました

提案文 :

初めまして
お世話になります

最近、若い人にバトンタッチしたくなってきましたので、今年から音楽教室でも初めてみようかな、ということで、ブログなどを書いております、コーチ駆け出しのものです

今回はノンエントリーなので、ご興味がなければ、ここで読むのをやめていただいて大丈夫です 

ご依頼の内容、読ませていただきまして、どうやら、xxxさんが歌詞を書いて、誰か、他の歌い手さんに歌っていただくような感じでしょうか

しっかりしたプロに頼むと、1曲100万円をローンで払う、だったりしますし、セミプロだと、運が良ければいい曲が見つかりますが、やはり多少は、妥協を強いられることになり、安物買いの銭失いになることも、あるでしょう
結局、自分で作っちゃった方がうまくいく、みたいなこともあります

今回は、私ならこう作る計画です、というプランを書いてみますので、当選者の方との作業のご参考にしていただければと思います
また、誰も見つからず、自分で作る際でも、きっとお役に立てると思います

それで、どうやって作っていこうかな、ということなんですけれども、まずは、お気に入りの曲、これのステムトラックス、パラデータとも言いますが、ドラム、シンセ、ベースなど、要素ごとに分かれている曲の部品、まずこれがあると、楽です
最低、ボーカルだけでもいいですけれど、これをそのまま使います

リミックスを作ってからオリジナルへスライドさせる

部品を作曲ソフトに並べて、その曲を再現します
そして、それぞれの構成音を差し替えていく作業をします
ひとまず、構成、曲の展開はそのままで良いでしょう
xxxさんご専門のKPOP、ご存知かもしれませんが、アメリカのポップスを下敷きにして、同じようなことをやって制作しています
ですから、アメリカのポップスの、よさそうな曲を選んで、ステムを探してみても良いでしょう

ステムなんてないよ!ということもあるでしょう
その場合は、分解する作業も、分担して、自分達でやらないといけません
ボーカルの音程を、聴き取りながら、midiでコピーしていきます
ドラムの打ち込みパターンなどは、ある程度似通っていれば、フリー素材などで代用しても良いでしょう
手間もかかりますし、うまく聴き取れず、特にシンセサイザーなどの和音は誤解してしまう部分もありますが、単純な曲なら、ある程度は大丈夫でしょう

そうやってコピーができたら、ボーカルのメロディーを、著作権を侵害しないように、なおかつ、曲の雰囲気を大きく損なわないように、少しずつ、変化させていきます
その後、歌詞を乗せていきます
既に歌詞があれば、メロディーに寄り添う形で、言い回し、単語などを変更していきます
1音につき、一文字が基本で、声を伸ばすところは、ア行が歌いやすいですし、語尾の行を適切に揃えてあげると、韻を踏んだようになって、リズム感が出てきます

ここまでできたら、次は録音作業になります
今は、自宅で録音も普通になってきましたが、できれば、ここはこだわりたいところ
録音状態が良くないと、その後のミックス作業、とても大変になってしまうことがあります
おすすめは、実機のマイクプリアンプを経由して、適切にコンプレッサーと、ディエッサーをかけながら、録音することです

もちろん何もせずに録音した後でプラグインのエフェクトを使えば、手軽にできますから、状況に応じてトライしてみてください
特に今回のようなメインストリームのポップスは、わざと汚い音にして誤魔化すようなことが難しい、ノイジーにしつつクールに仕上げるときでも、元が良くないとなかなかうまく調整できません

部屋の反響音などにも気を遣う方がいいでしょう
部屋にベッドやソフアーなどがあった方が音を吸収してくれます
スタジオが使えない場合は、そのようにして、できる範囲で良いので、なるべくこだわるようにすると良いでしょう

寝室で録音はおすすめ

ここまで完了したら、もう一度ミックスをやり直します
最高のボーカルが入ったことで、曲の雰囲気は変わってきます
ボーカルと背比べをするように、それぞれの要素を調和させる作業ですが、ここまできて、大胆にシンセの音色やコードまでも、変えてみる、ボーカルを追加で録音、録り直しなどの作業もあるでしょう

最後に、マスタリング、こちらは、外部に委託しても良いでしょう
アビーロードスタジオやプラグインメーカーのwavesなどが取り扱っていますので、予算と相談しながら、無理のないプランを選びましょう
https://www.abbeyroad.com/online-mastering
https://www.waves.com/online-mastering/pricing

こちらは私がアビーロードスタジオで実際にマスタリングを依頼したアルバムです
ジャンルは違いますが、ご参考までに
https://on.soundcloud.com/pAzUH
アビーロードスタジオは、オンラインミックスダウンも扱っており、そのクオリティは素晴らしいものがあります

以上の作業を、ある程度分担しながら、進めていくのが大まかな計画になります
結構な作業でして、ちょっと今回は、エントリーできず、残念です
申し訳ありません

印税については、歌い手さん、かけ出しなので、収益も期待できるか解らないし、印税なんてよくわからない、できない、と、お考えと思います
今は、Tunecoreや、soundcloud next proなどの配信業者に依頼すると、スプリット機能といって、あらかじめ登録した個々の銀行口座に、配信収益を分配してくれます
もし可能であれば、収益の分配を作曲家さんへの感謝の気持ちとして、出してあげると喜ばれるでしょう

今回は既に印税なしで募集しておられて、それはそれでxxxさんたちの判断ですから、問題ありません
なんだかんだで、エントリーも集まるでしょう
私に作曲依頼くださる場合は、配信収益の、半分の分配を条件としております
取っ払いはノーギャラで、大丈夫です

ちなみに物販収益は、グッズなどを制作する際、こちらでデザインやプリントのお手伝いするような場合に限り、その都度決めております
その辺りは、ある程度人気が出てから考えても良いでしょう

ご自身で作曲するのでコーチを依頼したい、という場合、モニターとして、もしそれらの作業の様子を、ブログやYouTubeなどに使わせていただけるようでしたら、コーチ費用は無料にてお手伝いさせていただきたいので、いつでもお気軽にご相談ください

私の参考曲、こちらはボーカル素材をもとにしたリミックス
https://skiomusic.com/r/uTF
https://skiomusic.com/r/mUGK

ボーカルだけの素材からたたき台として作った曲がこちら
https://on.soundcloud.com/anrGM
そしてこれを日本のアーティスト用に作り替えた曲になります
https://on.soundcloud.com/Azz9p

音楽教室のブログはこちら
略歴などもあります
https://dailybeats-hb.com

長くなりましたが、お読みいただき
ありがとうございました

株式会社hb
代表取締役 黒宮 秀幸

コメント

“一曲ができるまでの大まかな流れを考えてみよう” への1件のコメント

  1. […] 無料の作曲キットを使って音楽を組み立ててみよう 一曲ができるまでの大まかな流れを考えてみよう […]

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