結論から言いますと、AIを利用しつつ、AIに作れない音楽を作る、ということでしょう
友達になり、仕事が被らないように競争を避ける、とも言えます
最近はAIバブルとも言われております
皆さんも、AIによる音楽生成や、エフェクトプラグインを試してみたことがあるかもしれません
10年くらい前は、AIによるマスタリングサービスが流行りました
その時に思ったのは、マスタリングすることは人間の楽しみの一つでもあるので、自動化できて嬉しいと思う人は少ないのではないか、ということです
パソコンで作曲からマスタリングまでいっぺんに作業している方も多いでしょう
マスタリングだけを分離して作業するのはかえって非効率かもしれません
しかし、そんな心配をよそに、AIによるサービスはゆっくりと進歩しているようにも思われます
やはり完成形は、こういうのが欲しい、と言ったらガラガラポンで作ってくれることでしょう
こういうのが欲しい、ざっくりと指示すれば、出来上がりは同じくざっくりとしたものになるでしょう
うまく活用するには、細かい指示が必要になってきます
そもそも作曲家は、何を考えながら曲作りをしているのかを理解する必要があります
例えばリミックスコンテスト用の曲を作りたいとすると、まずは課題曲の曲の速さ、ピッチと調性を確認するでしょう
もちろん、結果的に、これらを全く変更して完成することもありますが、ひとまず押さえておく基本情報として確認はするでしょう
ここからは2手に分かれるかもしれません
- 初めからかっちりジャンルを決めて、そこに向かって脇目も振らず一直線に向かう方
- なんとなくループを当ててみて、様子を見ながらあれこれ試す方
後者の場合、AIを活用しても、同じようにあれこれ試しながら、何度もやり直して、進めていくことになるでしょうが、注意が必要なのは、なんとなくでいいので、完成のイメージは持っておいた方がいいということです
風景だったり、感情みたいな、形のはっきりしないものでも構いません
そういうものがないと、いつまで経っても完成せず、迷いの森に潜り込んでしまうでしょう
例えば、冬に北海道に行ってきたので、その情景っぽい感じにしようかな、と設定します
広い空間、寒い気温、ぼんやりとした雲、真ん中の山、、
こういったキーワードが、あなたの道しるべとなります
それぞれのキーワードを、音楽やミックスの質感、エフェクトで表現していけば良いでしょう
例えば、広い空間、これはリバーブを使えばいいでしょう
なおかつ、とても大きな空間を表現するプリセットを使った方がいいはずです
北海道にはお葬式に出席するために行きました
ですから、寂しい、という気持ちがあります
寂しい気持ちを表すのに、マイナースケールを使おう、となったりします
AIに指示するときも、あるいはサポートしてくれる人間でもいいのですが、こうやって順番に進めていけば、整頓されて、スムーズに作業が進むはずです
AIや編集、A&R、レコード会社、クライアントは敵ではありません
慌てず、騒がず、落ち着いて状況を整理していけば、素晴らしい音楽が生まれてきます
皆さんもぜひ、仲間たち、AIたちとワイワイやりながら、素敵な音楽を作って、楽しくやっていこうではありませんか
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